新しくなりました。大型タッチパネルを装備し、UIが向上しました。PADやスマホの感覚で操作ができます。もちろん、LAN上に置くことも可能です。2022.0922
特徴
蒸留をせずに、液中のアルコール分析ができます。
簡単、短時間、高精度。比重、日本酒度、ボーメ度、エキス分が同時計測出来ます
前処理としての蒸留が不要です。ろ過によって固形物を取り除く程度です。
国税庁の所定法とは異なる分析になります。測定方法番号4、5、8、9、12で、アルコール分析として認められています。
最速の5~10分で計測終了なので、1日ではおよそ30~90回測定できる換算になります。この特徴は、アルコール量が高速に変化する様な発酵条件での、状態把握と制御に応用できそうです。日々の維持も簡単で、製造現場に設置すると、刹那のアルコールも計測できるでしょう。
使うための訓練、日常の維持管理のための訓練は、科学的知識や経験は不要で、簡単です。
アルコール分析比較を下記にまとめました。アルコライザーの位置をご確認ください。
科学的説明
大学の化学系レベルの内容が含まれています。
ガラス製U字管試料セルにサンプルを充填し,これに初期振動を与えると,試料セルは充填したサンプルの質量に比例した固有振動周期で振動する。 よって,セルの容積が既知であれば,サンプルの密度を算出することができる。
サンプルの密度が分かる
測定対象に近赤外線を照射し、吸光度の変化によって成分を算出する。非破壊・非接触の測定。実用化のための難点、成分との直接的な関連付けが様々な要因の複合、倍音・三倍音の観測によって難しかった。この点は、コンピュータの低価格化と多変量解析(ケモメトリックス)の発達により、定量分析に応用することが可能となった。むしろ、倍音・三倍音のデータの相補性により、成分分析が確かになったとも言える。
サンプルの成分と量が分かる
サンプル成分が分かると、化学的なデータベースから成分の密度が分かる。そこに量をかけると重さが計算できます。すべての成分の重さを足しわせるとサンプル全体の重さと等しくなります。
残念ながら、NIRの生データは出力できませんので、データ解析による成分と量を推定することはできません。
複数項目の測定
上の原理から、2つの測定を組合せることで、 サンプル成分・量との全体の重さが測定できます。 近赤外線分光法(NIRS)からアルコール濃度が計測されます(左辺)。 アルコール濃度と密度(比重)が分かれば、計算式に従って、比重、日本酒度、ボーメ度、エキス分が計算されます。(アルコールの重さと全体の重さとの差分としてエキス分も計算できます。)
文責 渡辺勝也
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