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執筆者の写真渡辺勝也

ウィスキー樽のご利用について

更新日:2023年9月13日



投資とリスク

いきなり大きな投資はリスクがつきものです。最初からうまく行くことは稀です。

それを乗り越えて成功し、新しい製品を世に送り出すには、実験の積み重ねが必要です。


2023年9月より取り扱いを始めたウィスキー樽もそのタイプだろうと思います。


本樽は220L、63度で貯蔵。43度720mLで440本になる。売上も大きい。

しかも熟成に1年程度かかってしまう。そんな中で、樽299,000円の投資はきついかも。


そこで、実験して実績を積むための手順を紹介する。


先ずは、香りサンプル:


用意するモノ:

①:原酒(約63度)または、日本薬局方消毒用アルコール精製水より調合

②:樽材ウッドチップ:当社より入手


③のバイアルに、①を適量とり、②を加えて24時間放置する。


ここで、②をライターで焼いて投入するとチャーリングを模倣できる


自社のお酒と樽との相性を確かめる

チップ投入は酒税法上のみなし製造になりますので、取り扱いには十分配慮してください。酒税法第43条第11項


※:バイアルを開封すると、香りが急速に失われてしまいます。評価者の人数分のサンプルを用意するのが良いでしょう。


A+:アメリカ産ホワイトオーク:チャー有 J+:日本産ミズナラ:チャー有


次いで、テスト樽

用意するモノ:

①:原酒:11L

②:テスト樽 11L:表面積比で本樽220Lの約7倍速く、香りづけが進むと期待される 当社では、税込み・送料込みで99,000円で販売しております。

樽材とチャーリングの程度を指定して、購入します。材料産地チャーリングなどの情報は、メーカーのデータベースに記録されます。


樽を水封し、水漏れを箍締めで調整しておきます。

原酒を入れて密封。30~50日間熟成します。

適切な頻度で、利き酒し評価します。43度すれば、720mLで約22本できます。

22本を評価に回しているうちに、もう一度貯蔵します。



さあ、本樽

用意するモノ:

①:原酒:220L

②:本樽 220L:当社では、税込み・送料込みで299,000円で販売しております。


樽を1回使用では、1本約680円かかります。2回使用ならその半分。通常は4~5回程度使用します。売価に1本+600~2,000円以上の価値を付けていけば、十分に回収できます。




香りが出なくなったら

当社にお声がけください。中古樽の市場に出していきます。また、再度チャーリング等を施し、賦活することもできます。



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